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相馬沖、トラフグ豊漁 水温上昇し生息域北上 特産化へ地元前向き 

 高級魚のトラフグが福島県相馬市沖合で盛んに漁獲されている。太平洋側では千葉県沖辺りが北限とされていたが、海水温の上昇で生息域が北へと拡大しているのが理由のようだ。将来の「ブランド化」を見据え、地元漁師からは稚魚の繁殖や放流を求める声も出ている。

 トラフグはもともと西日本の魚。山口県下関市などが国内有数の産地となっている。相馬での漁の開始は、千葉県勝浦市の漁師の情報がきっかけになった。

 相馬双葉漁協(相馬市)の石橋清巳さん(69)は、3年前から本格的にトラフグ漁に取り組んでいる。「勝浦の漁師にトラフグのはえ縄漁を教えてもらったが、東日本大震災前は大して取れなかった。震災後、刺し網にトラフグが入るようになり、はえ縄を始めたら取れるようになった」と言う。

 今年は小型船約10隻が操業し、水揚げ量はトラフグ漁が解禁になった9月だけで3・5トンと順調に伸びている。10月第1週の競りの平均単価(1キロ当たり)は約3900円。優に1万円を超える下関に及ばないがヒラメの2倍以上と相馬産の魚の最高値だ。

 増えた理由について、福島県水産資源研究所(相馬市)の専門家は「太平洋側のトラフグの産卵場所は三河湾や東京湾。海水温の上昇に伴い、その辺りから相馬沖まで来ている」とみる。トラフグだけでなくイセエビやタチウオの「北上」もここ数年目立つ。

 「2、3年後には、相馬でイセエビがかなり揚がるようになる」と予想する地元の漁師もいる。

 県内でトラフグのはえ縄漁を行っているのは相双漁協の漁師だけ。漁師からは既に「トラフグの稚魚を育てて放流する栽培漁業ができないだろうか、という声が寄せられている」(水産資源研究所)という。

 安定した水揚げ量があれば市場価値が上がり、競り値も高まる。沿岸漁業の魚種の中では最も高価な魚だけに、相双漁協の立谷寬治組合長は「今年の水揚げ量などのデータも踏まえ、ブランド化を考えていきたい」と前向きだ。

 

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