初ガツオ、到来――。生鮮カツオ水揚げ日本一の気仙沼漁港(宮城県気仙沼市)に11日朝、今季の1番船が入り、5.7トンを水揚げした。待ちかねた仲買人らで港は活気づいた。

三重県の一本釣り漁船「第23長久丸」(119トン)は午前7時前に着岸し、はち切れんばかりの銀色のカツオがベルトコンベヤーに躍った。2~3キロサイズが中心で、例年並みの1キロ平均372円の値が付いた。

 岡本公司漁労長によると、千葉・銚子沖およそ160キロの太平洋上で釣り上げた。「今年は魚群が大きい。ちょうど食べ頃なのでたくさん召し上がってほしい」。気仙沼は生鮮カツオの水揚げが24年連続日本一で、昨年は約1万5千トン(約40億1千万円)。まとまった量を揚げる「初ガツオ」は6月12日だった。