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ウナギ密漁罰金300倍に 水産庁、23年から適用想定
水産庁は30日、自民党の水産関連会合で、ウナギ稚魚(シラスウナギ)を密漁した際の罰金の上限を「3000万円以下」に大幅に引き上げる方針を明らかにした。現行の「10万円以下」の300倍に相当する。2023年の適用開始を想定している。
絶滅が危ぶまれているニホンウナギの稚魚を巡っては密漁が横行し、暴力団の資金源になっているとされており、水産庁は罰則の強化が必要だと判断した。19年漁期の稚魚の国内採捕量が過去最低になるなど、資源の減少を背景に管理強化を求める声が強まっている。
懲役の上限も現行の6倍に引き上げ、適用される罰則は「6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金」から「3年以下の懲役または3000万円以下の罰金」に変わる。
改正漁業法に基づく罰則強化の対象に、ウナギ稚魚やナマコ、アワビを設定する。既に罰則強化の方針を示していたナマコやアワビは20年に適用を始める予定で、強化後の罰則はウナギ稚魚と同じ。ウナギ稚魚は、実際の採捕者を都道府県が精査する作業に時間がかかるとして適用開始を3年遅くする方針だ。
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