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サンマの魚群見当たらず 棒受け網漁・大型船初水揚げ 例年より魚体も小さめ

不漁が見込まれる今年のサンマ漁で、主力となる棒受け網漁の大型船(100トン以上)が26日、北海道根室市の花咲港など道東3港に初水揚げした。花咲港では大型船43隻が、昨年の637トンを下回る約500トンを水揚げ。すでに帰港した小・中型船同様、例年に比べて漁場で魚群が見当たらず不漁で、魚体も小さめだという。

 サンマの棒受け網漁は8月に解禁され、10トン以上の小型船、20トン以上の中型船と順次出漁した。いずれも不漁続きで、例年より遠い漁場に行く必要があるという。20日に漁が解禁された大型船の多くも、北海道東部から約1200キロ離れた公海で魚群を見つけた。

 9年連続でサンマの水揚げ日本一の花咲港で、午前7時に最初の競りがあり、1キロ当たり594~313円の値がついた。昨年、大型船が初水揚げした際は同713~324円で競り落とされており、高値は昨年の約8割にとどまった。

 市場関係者は「中型船の初水揚げに比べ、魚体はやや大きくなり130グラムが半分を占める。それでも去年より魚体は小さい」と言う。

 同港のこの日の水揚げ量は、船により27.6~数トンと差が出た。約8トンを水揚げした第81豊清丸の甲板員、柏崎陽平さん(25)は「いつもなら2昼夜ぐらいの漁場なのに、3昼夜かかった。うまく魚群を見つければなんとかなるが、魚があまりいないのは確かだ」と話していた。

 水産庁による今季のサンマ長期漁海況予報では、1969年に次いで半世紀ぶりの不漁に見舞われた一昨年並みの低水準になるとみている。

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