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「海の小判」アワビ漁が解禁 入札価格は昨年並み 岩手・宮古
岩手県宮古市の宮古、重茂両漁協管内のアワビ漁が16日、今季初めて口開け(解禁)された。快晴のないだ漁日和で午前6時半から10時半まで、箱眼鏡をのぞきながら先端にカギが付いた長いさおを手繰り、1人200個まで「海の小判」を探した。
同市臨港通の宮古市魚市場ではさっそく、出荷されたアワビを漁協職員らが大きさごとに選別し仲卸業者に託した。宮古地区では出漁した239人が計1799キロを収穫し、入札価格は10キロで11万4554円と昨年並みだった。
約250グラムの大物を含め約10キロを出荷した中村茂男さん(74)、たよさん(68)夫妻=同市=はこの道50年以上。東日本大震災の津波で自宅などが流された重茂川代地区の沖合に出漁した。茂男さんは「磯焼けでエサの海藻が少なく太りが悪い。正月に6人の孫にお年玉を渡すためにも次回の漁に期待したい」と話した。
両漁協は12月末まで、海の模様を見ながら解禁する。
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